運を支配する (幻冬舎新書) 桜井 章一 (著), 藤田 晋 (著)
【書評】「運」を引き寄せるための「理」と「心」。そして、読者それぞれの「行動」へ
本書の発売を知ったのは発売から約4ヶ月前。タイトルを見たその時、私は、ミクシィ前社長 朝倉氏のダイヤモンドオンラインのインタビュー記事を思い出しました。レビューに入る前に、そこから一部を引用したいと思います。
ミクシィの経営改革において必要だったのは、「理」と「心」と「運」、この3つの要素にまとめられます。(中略)これらの要素が最終的な成果に及ぼした影響度合いの比率がどうなっているか。僕はこれには確信があって、ミクシィの場合は、「理:心:運=1:4:5」だったんです。
さて、モンストのメガヒットとV字回復の要因の半分はラッキーパンチなのでしょうか。当然そう単純ではありません。理論なくして「心」だけあっても空回りしてしまうため、わずか1割であっても「理」は必要。そして、「理」と「心」でやれるだけやって、そのうえで上振れするかどうかが「運」次第ということなのです。
本書には、このような運を引き寄せるための「理」と「心」を知るヒントが得られると期待していました。そして、内容は期待通りだったため、一気に通読しました。
私なりに本書をまとめると以下の2点に集約することができます。
●己に厳しくあること
●固定観念に囚われないこと
内容には一貫性があり、腹落ちしてます。しかし、同時に本書に書かれていることを実践する難しさを感じています。
39の節で挙げられている"極意"は、全てを実践するにはボリュームが大きいし、何らかの行動に落とし込まなければ意味がないと思うからです。
そんな私は、まずは4点、本書の極意を取り入れ、行動に落とし込み、習慣化してみたいと思います。
■第1章「見切り」から、「見切り」には予めルールをつくっておく
■第3章「ツキと雑用」から、雑用を軽んじると運から見放される
■同じく第3章「心の囚われ」から、ネガティブな連想は意識的に切る
■第4章「なんとかなる」から、「~すべき」という思考を捨てる
本書をこれから読まれる方、読まれた方も多くても5つくらいにフォーカスして考えてみてはいかがでしょうか。
きっと、私とは違うポイントを選び、違った行動になるかと思います。それがきっと本書の魅力なのだと思います。
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